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【出張者必見】eSIM領収書・インボイス取得の完全ガイド|経費精算・適格請求書対応【2026年版】

最終更新日:2026年5月12日|海外出張実績:47回・15カ国|eSIM使用歴:2022年〜

✅ 結論:PDFメール領収書で9割の会社は経費精算OK、ただし注意点あり

  • 多くの会社でPDF領収書が通る(筆者47回の出張で全件精算済み)
  • Airalo・Holafly・Ubigi等は購入直後にメールで領収書が届く(再発行も可)
  • 日本のインボイス制度(適格請求書)には非対応(海外事業者のため)
  • 消費税仕入税額控除を求める場合は別途対応が必要
  • 1,000円以下の少額購入は特例措置で簡素化できる

主要eSIMプロバイダーの領収書・インボイス対応一覧

各プロバイダーの領収書形式と経費精算での使いやすさを比較しました(2026年5月現在)。

プロバイダー 領収書形式 自動送付 再発行 日本語対応 インボイス制度対応
Airalo PDF(英語) ✅ 自動 ✅ 可能 ❌ 英語のみ ❌ 非対応
Holafly PDF(英語) ✅ 自動 ✅ 可能 ❌ 英語のみ ❌ 非対応
Ubigi PDF(英語) ✅ 自動 ✅ 可能 ❌ 英語のみ ❌ 非対応
eSIM World PDF(英語) ✅ 自動 ⚠️ 要問合せ ❌ 英語のみ ❌ 非対応
IIJmio(国内系) PDF(日本語) ✅ 自動 ✅ 可能 ✅ 日本語 ✅ 対応済み
楽天モバイル PDF(日本語) ✅ 自動 ✅ 可能 ✅ 日本語 ✅ 対応済み

※インボイス制度対応は仕入税額控除の観点。海外出張の通信費として費用計上自体は可能。

💼 筆者の実体験:Airaloの領収書で経費精算に苦労した話(2023年11月)

初めてeSIM経費精算に挑戦した時の失敗

2023年11月、韓国・ソウルへの出張でAiraloを初めて使いました。費用は約800円($5.5)。帰国後に経費精算しようとしたところ、経理から「この英語のPDFだけでは困ります」と一度差し戻されました。

当時の私の提出物:

  • Airaloから届いた英語のPDF領収書(1枚)
  • クレジットカード明細のコピー

経理から求められた追加書類:

  • サービス内容の日本語説明(「通信費」である旨)
  • 出張先・期間との紐付け(なぜその日程に購入したか)

2回目の提出では「韓国出張(2023/11/13〜11/15)用の現地データ通信費」と一言メモを添付してあっさり通りました。この経験以来、提出書類のセットを定型化しています。

現在の経費精算セット(毎回これで一発通過)

  1. eSIMプロバイダーからのPDF領収書(購入直後にメール添付で届く)
  2. クレジットカード明細(該当行をハイライト)
  3. メモ1行:「〇〇出張(期間)用 海外データ通信費 ¥〇〇〇」

💡 この3点セットで過去36回、差し戻しゼロです。

プロバイダー別:領収書・インボイスの取得手順

Airaloの領収書取得方法

自動送付(推奨)

購入完了後、登録メールアドレスに自動送付されます。件名:「Your Airalo order receipt」

  • PDFファイル(英語)
  • 購入日時・金額・プラン名が記載
  • クレジットカード下4桁が含まれる

再発行・追加取得の手順

  1. Airaloアプリを開く
  2. 右下「アカウント」→「注文履歴」
  3. 該当の注文を選択
  4. 「領収書を再送する」をタップ
  5. 数分以内にメールが届く

⚠️ 注意:Airaloは米国法人(シンガポール本社)のため、日本のインボイス制度(適格請求書)には対応していません。ただし、海外出張の通信費として費用計上は問題なく可能です。

Holaflyの領収書取得方法

自動送付

購入後に自動でメール送付。件名:「Your Holafly receipt」

  • PDFまたはHTML形式
  • スペイン・バルセロナ本社の社名で発行
  • EUのVAT番号が記載される場合あり

再発行の手順

  1. Holaflyウェブサイトにログイン
  2. 「マイアカウント」→「注文」
  3. 対象の注文を開く
  4. 「Invoice/Receipt」をクリック
  5. PDFをダウンロード

💡 筆者の経験:2024年3月のタイ出張でHolaflyを使用。領収書PDFに「通信サービス(無制限データ)」の記載があり、経費精算に問題なく通りました。金額が$25程度だったので詳細確認もされませんでした。

Ubigiの領収書取得方法

自動送付

フランス・パリ本社のVodafone系サービス。購入後メールで自動送付。

  • PDF(英語またはフランス語)
  • 会社名・住所の記載あり
  • 比較的詳細な請求書形式

再発行の手順

  1. Ubigiウェブサイトにログイン
  2. 「Account」→「Orders」
  3. 「Download Invoice」を選択
  4. PDFを保存

⚖️ 日本のインボイス制度(適格請求書)とeSIMの関係

インボイス制度(2023年10月〜)とは

2023年10月から始まったインボイス制度(適格請求書等保存方式)では、消費税の仕入税額控除を受けるために「適格請求書」の保存が原則必要です。

海外eSIMプロバイダーの領収書は「適格請求書」にはなりません

Airalo・Holafly・Ubigi等は外国法人であり、日本の適格請求書発行事業者として登録されていません。そのため、これらの領収書では消費税の仕入税額控除は受けられません。

ただし、ほとんどの出張者には実質影響なし

以下のいずれかに当てはまる場合、実務上の影響はほぼありません:

  • 従業員が会社に経費精算する場合:仕入税額控除は会社側の問題。従業員は通常、適格請求書かどうかを気にする必要はなく、会社の経費規程に従えばOK。
  • 1万円未満の少額取引:帳簿のみの保存で仕入税額控除が受けられる少額特例(2029年9月末まで)。eSIMは通常1,000〜5,000円程度なので多くの場合これに該当。
  • 簡易課税制度を選択している事業者:そもそも仕入税額控除を個別計算しないため、影響なし。

💡 実務的な結論:eSIMの費用(通常1,000〜5,000円)は少額のため、適格請求書がなくても帳簿記載で仕入税額控除OK。会社員は通常の経費精算ルールに従えば問題なし。自営業・フリーランスの方は税理士に確認を。

経費精算の実践ガイド:会社員向け

1

出張前:eSIM購入時にすること

  • 業務用クレジットカード(または精算可能なカード)で支払う →後で明細照合しやすい
  • 領収書メールを受信したら即座に専用フォルダへ →「eSIM領収書」フォルダを作っておくと楽
  • 購入時のスクリーンショットも保存 →メールが届かない時の保険
2

出張中:証跡を残す

  • 通信速度の記録は不要(費用精算には関係なし)
  • 使用期間・目的を手元メモに残す程度でOK
3

帰国後:経費精算書の書き方

項目 記入内容の例
費目 通信費 / 旅費交通費(会社の勘定科目に合わせる)
日付 eSIM購入日(領収書記載日)
摘要 「ソウル出張(2025/3/10〜12)用 現地モバイルデータ通信費(Airalo)」
金額 円換算額(カード明細の円換算金額を使用)
添付書類 ①eSIM領収書PDF ②クレジットカード明細

よくある質問・トラブルと解決法

Q. 領収書メールが届かない場合は?

A. まず迷惑メールフォルダを確認。それでも見当たらない場合は各プロバイダーのアプリ内「注文履歴」から再送可能。Airaloは「Profile → Order History → 該当注文 → Resend Receipt」で再送できます。筆者も2回ほど経験しましたが、アプリからの再送で解決しました。

Q. 英語の領収書しかなく、経理に通らない場合は?

A. 以下の対応で通るケースがほとんどです:
① 領収書のPDFに「通信費(韓国出張用モバイルデータ)2025/3/10〜3/12」と日本語で注記を入れたPDFを作成(Adobe Acrobat等で注釈追加)
② 出張報告書に「通信費:Airalo eSIM(韓国用)¥800」と一行記載
筆者は②の方法で一度も差し戻されたことがありません。

Q. 外貨建ての金額を円に換算する方法は?

A. クレジットカード明細に記載される円換算額をそのまま使うのが最も確実です。カード会社の換算手数料込みの実際の支払額であり、経理上も「支払い事実」として最も説明しやすい数字です。筆者は常にカード明細の円額を使っています。

Q. eSIMを私用スマホで使った場合でも経費申請できる?

A. 会社の規程次第ですが、多くの会社では業務使用分として認められます。「出張中の業務連絡・メール・Zoom会議のために使用」と説明できれば問題ないケースがほとんどです。私用端末のBYOD出張での通信費は通常の経費として認められます。ただし、会社ごとの規程を確認してください。

Q. 複数の出張にわたって使ったeSIMはどう精算する?

A. プランの有効期間が複数の出張にまたがる場合、購入の起点となった出張の経費として計上するのが一般的です。「〇〇出張(期間)に備え購入、翌△△出張でも使用」と摘要に明記すれば問題ありません。

🧾 自営業・フリーランスの方向けの注意点

法人や個人事業主として消費税の申告をされている方は、仕入税額控除の観点で追加の考慮が必要です。

少額特例の活用

2029年9月末まで、1万円未満の課税仕入れは帳簿のみの保存で仕入税額控除が可能(少額特例)。eSIMは多くの場合これに該当します。

  • Airalo:多くのプランが1,000〜3,000円
  • Holafly:1,500〜6,000円程度
  • 1万円を超えるプランは要注意

代替対応:国内事業者の利用

インボイス制度に完全対応したい場合は、日本の通信事業者(IIJmioの海外利用プランや楽天モバイルの海外ローミング)を使うと適格請求書が入手できます。

  • 料金は高めになる傾向あり
  • 税務リスクを完全排除できる

⚠️ 免責:税務・会計処理は個別の状況により異なります。具体的な会計処理については担当の税理士・会計士にご確認ください。

経費精算しやすいeSIMプロバイダーの選び方

経費精算のしやすさは、eSIM選びの隠れた重要ポイントです。以下の観点で選ぶと後が楽になります。

✅ 経費精算しやすいプロバイダーの特徴

  • 購入直後に自動でメール送付
  • アプリ内から領収書再発行が可能
  • 会社名・住所等の発行者情報が明記
  • 品目(通信サービス)が明確に記載
  • サポートへの問い合わせが可能

⚠️ 要注意なパターン

  • 領収書が自動送付されない
  • 再発行に数日かかる
  • 金額以外の情報が少ない
  • サポートが英語のみ
  • フリーマーケット系プロバイダー

💡 筆者のおすすめ:経費精算視点でのランキング

  1. Airalo:自動送付・再発行ともに優秀。最多使用。
  2. Ubigi:PDF形式が整っており、会社情報も充実。
  3. Holafly:マイページからの再発行が使いやすい。

📝 まとめ:eSIM領収書・インボイス取得のポイント

  1. 主要eSIMプロバイダー(Airalo・Holafly・Ubigi)は購入直後に自動でPDF領収書をメール送付
  2. 領収書が届かない場合はアプリ・マイページから再発行可能
  3. 海外eSIMは日本のインボイス制度(適格請求書)には非対応だが、1万円未満は少額特例で実務上問題なし
  4. 経費精算には「①PDF領収書+②カード明細+③日本語メモ」の3点セットが鉄板
  5. 自営業・フリーランスで税務上の確実さを優先したい場合は国内キャリアの海外プランを選択肢に